サンクコスト効果
サンクコストコウカ(投資家行動)
意味 埋没費用への執着
サンクコスト効果とは?
サンクコスト効果は、過去に投資した取り返しのつかないコスト(埋没費用)にこだわり、合理的でない意思決定を続ける傾向のことです。例えば、既に多額の投資をしたプロジェクトが失敗しそうでも、これまでの投資を無駄にしたくないという思いから撤退できない状況などが該当します。
サンクコスト効果の具体的な使い方
「このプロジェクトへの投資をやめられないのは、サンクコスト効果に囚われているからじゃないかな。」
過去の投資額にとらわれて合理的な判断ができない状況を指摘した文です。客観的な将来予測に基づく意思決定の重要性を示唆しています。
サンクコスト効果に関するよくある質問
Q.サンクコスト効果の日常例は?
A.映画館で退屈な映画を最後まで見続けるのは、サンクコスト効果の例です。チケット代を払ったから(サンクコスト)、途中で帰るのはもったいないと感じてしまうのです。同様に、食べきれない量の食事を注文してしまった後、お腹がいっぱいになっても全部食べようとするのも、この効果の表れです。
Q.投資でよくある例は?
A.株価が大きく下落した銘柄を、「高値で買ったから」という理由で売却せずに保有し続けるケースがあります。また、業績の悪化した企業へ追加投資を続けるのも、これまでの投資を無駄にしたくないという心理が働いているためかもしれません。
Q.サンクコスト効果を避けるには?
A.1. 過去の投資額を忘れ、現在の状況のみで判断する
2. 「このまま続けるコスト」vs「新しい選択肢のコストと利益」を比較する
3. 定期的に投資を見直し、継続すべきか客観的に評価する
4. 感情的な判断を避け、データに基づいた意思決定を心がける
5. 失敗を学びの機会と捉え、前向きに切り替える姿勢を持つ
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