国際収支
こくさいしゅうし(国際金融)
意味 国際的な金銭のやりとり
国際収支とは?
国際収支は、一国の居住者と非居住者との間で行われる経済取引を一定期間記録したものです。貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支などから構成され、国の経済状況を把握する重要な指標となります。
国際収支の具体的な使い方
「最新の国際収支統計を見ると、輸出が好調で経常収支が黒字になっているね。」
ある国の対外経済取引の現状を分析している場面です。輸出の増加により、国際収支の一部である経常収支がプラスになっていることを示しています。
国際収支に関するよくある質問
Q.経常収支と資本収支の違いは?
A.経常収支は、貿易、サービス、所得、経常移転に関する取引を記録し、国の実質的な対外的な経済力を示します。一方、資本収支(現在は金融収支と呼ばれることが多い)は、投資や融資など金融資産の取引を記録します。両者は理論上、符号を反対にして合計するとゼロになります。
Q.国際収支の黒字・赤字とは?
A.国際収支の「黒字」は、その項目で海外からの受取が支払を上回っている状態を指します。例えば、経常収支の黒字は輸出が輸入を上回っていることを意味します。「赤字」はその逆で、支払が受取を上回っている状態です。ただし、国際収支全体では理論上、常にバランスしているため、黒字赤字の概念はありません。
Q.国際収支統計の見方のコツは?
A.国際収支統計を見る際のコツは:
1. 経常収支、資本収支、外貨準備増減の3つの大きな項目に注目する
2. 経常収支の内訳(特に貿易収支)を確認する
3. 時系列での変化を観察する
4. GDP比での数値も確認する
5. 他の経済指標(為替レート、金利など)と合わせて解釈する
これらのポイントを押さえることで、国の対外経済状況をより深く理解できます。
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