残余利益モデル
ざんよりえきモデル(企業価値評価)
意味 超過利益で企業価値算出
残余利益モデルとは?
残余利益モデルは、企業の簿価に将来の超過利益の現在価値を加えて企業価値を算出する方法です。超過利益とは、企業が通常の期待収益率を上回って獲得した利益のことを指します。このモデルは、会計情報と将来の収益性予測を組み合わせて企業価値を評価します。
残余利益モデルの具体的な使い方
「この企業の残余利益モデルによる評価では、長期的な競争優位性が高く評価されているね。」
ある企業の価値を残余利益モデルで評価した結果について述べている場面です。この企業が将来にわたって期待以上の利益を生み出す能力があると評価されたことを示しています。
残余利益モデルに関するよくある質問
Q.残余利益と経済的利益の違いは?
A.残余利益と経済的利益は類似した概念ですが、計算方法に違いがあります。残余利益は会計上の利益から資本コストを差し引いて計算されるのに対し、経済的利益(EVA)は調整後の営業利益から税金と資本コストを差し引いて計算されます。残余利益は主に会計データを基にしているため、計算が比較的容易です。
Q.残余利益モデルの利点は?
A.残余利益モデルの主な利点は、会計情報と将来予測を組み合わせることで、より包括的な企業価値評価が可能になることです。また、このモデルは企業の現在の簿価を基準とするため、DCF法に比べて将来予測の不確実性による影響が小さくなります。さらに、超過利益に焦点を当てることで、企業の競争優位性を評価しやすくなります。
Q.残余利益モデルの欠点は?
A.残余利益モデルの欠点として、会計情報に依存するため会計方針の変更や操作の影響を受けやすいことが挙げられます。また、無形資産の価値を適切に評価できない場合があります。さらに、資本コストの正確な推定が難しく、この設定によって評価結果が大きく変わる可能性があります。
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