マルチプル法
マルチプルほう(企業価値評価)
意味 財務指標で企業価値を推定
マルチプル法とは?
マルチプル法は、企業の財務指標に特定の倍率(マルチプル)を掛けて企業価値を算出する方法です。一般的に使用される指標には、PER(株価収益率)やEV/EBITDA(企業価値/利払い前・税引き前・減価償却前利益)などがあります。この方法は、簡便で理解しやすいため、実務でよく使用されます。
マルチプル法の具体的な使い方
「この新興企業の価値評価には、同業他社のPERを使ったマルチプル法が適していると思うよ。」
新興企業の価値評価手法としてマルチプル法を提案している場面です。同業他社の株価収益率を基準にして、対象企業の価値を算出することを示唆しています。
マルチプル法に関するよくある質問
Q.マルチプル法の長所と短所は?
A.長所:簡便で理解しやすく、市場の評価を反映しやすい。
短所:比較対象の選択によって結果が大きく変わる可能性があり、一時的な市場の過熱や低迷の影響を受けやすい。また、企業の将来性や個別の状況を十分に反映できない場合がある。
Q.適切なマルチプルの選び方は?
A.適切なマルチプルの選び方:
1. 評価対象企業の特性に合わせる(成長企業ならPEG比率など)
2. 業界標準のマルチプルを参考にする
3. 複数のマルチプルを併用して総合的に判断する
4. 過去の傾向や将来の見通しを考慮する
Q.マルチプル法は常に有効ですか?
A.マルチプル法は常に有効とは限りません。特に以下の場合は注意が必要です:
1. 比較可能な類似企業が少ない場合
2. 評価対象企業が赤字の場合(PERが使えない)
3. 急成長企業や新興産業の企業の場合
4. 特殊な事業構造や資産を持つ企業の場合
このような場合は、他の評価方法と併用することが望ましいです。
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