類似企業比較法
るいじきぎょうひかくほう(企業価値評価)
意味 類似企業と比較し価値算出
類似企業比較法とは?
類似企業比較法は、評価対象企業と似た特徴を持つ上場企業の財務指標や株価を参考にして、企業価値を推定する方法です。この手法では、業種や規模が近い企業のPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を用いて、対象企業の価値を算出します。
類似企業比較法の具体的な使い方
「この未上場企業の価値を、同じ業界の上場企業と比較して類似企業比較法で算出してみよう。」
未上場企業の価値評価に類似企業比較法を適用しようとしている場面です。同業界の上場企業の財務指標を基準にして、対象企業の価値を推定することを提案しています。
類似企業比較法に関するよくある質問
Q.適切な類似企業の選び方は?
A.適切な類似企業の選び方:
1. 同じ業界または類似の事業モデル
2. 規模が近い(売上高や時価総額)
3. 成長率や収益性が近い
4. 地理的市場が類似
5. 事業ポートフォリオの構成が似ている
選択した企業群の中央値や平均値を使用するのが一般的です。
Q.未上場企業の評価に使えますか?
A.はい、未上場企業の評価にも使用できます。ただし、以下の点に注意が必要です:
1. 流動性の差を考慮したディスカウント
2. 規模の差による調整
3. 財務情報の信頼性や入手可能性の確認
4. 成長段階の違いによる調整
適切な調整を加えることで、より正確な評価が可能になります。
Q.この方法の主な課題は何ですか?
A.主な課題:
1. 真に類似した企業を見つけることが難しい
2. 市場の一時的な過熱や低迷の影響を受けやすい
3. 企業固有の強みや弱みを十分に反映できない
4. 新興企業や特殊な事業モデルの企業には適用が難しい
5. 比較対象の選択によって結果が大きく変わる可能性がある
これらの課題を認識し、他の評価方法と併用することが重要です。
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