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マクロ経済と金融政策 - 対外経済指標

経常収支

ケイジョウシュウシ(主要経済指標

意味 国際取引の収支


経常収支とは?

経常収支は、国際間の取引における資金の流れを総合的に示す経済指標です。貿易収支に加え、サービス収支、所得収支、経常移転収支を含み、国の対外経済力を評価するのに使用されます。

経常収支の具体的な使い方

「日本の経常収支は長年黒字が続いているけど、最近は黒字幅が縮小しているみたいだね。」

国の対外経済取引の長期的な傾向を示す状況を表した文です。経常収支の黒字継続と最近の変化を説明しています。

経常収支に関するよくある質問

Q.経常収支と貿易収支の違いは?
A.経常収支は貿易収支を含むより広い概念です。 1. 貿易収支:物品の輸出入のみを対象としています。 2. 経常収支:貿易収支に加え、サービス収支(観光、特許使用料など)、所得収支(投資収益、賃金など)、経常移転収支(寄付、援助など)も含みます。 つまり、経常収支は国際間のより幅広い経済活動を反映した指標といえます。
Q.経常赤字が続くとどうなる?
A.経常赤字が長期間続くと、以下のような影響が考えられます: 1. 外貨準備の減少:赤字を埋めるために外貨を使用するため。 2. 通貨価値の下落:自国通貨の信頼性低下により。 3. 対外債務の増加:赤字を補うための借入が必要になるため。 4. 金利上昇:海外からの資金調達コストが上がるため。 これらは経済の安定性を損なう可能性があるため、長期的な経常赤字は避けるべきとされています。
Q.経常収支黒字は常に良いこと?
A.経常収支の黒字は一般的に良いとされますが、過度の黒字にも問題があります: 1. 通貨高:自国通貨の価値が上がり、輸出競争力が低下する可能性。 2. 貿易摩擦:他国との経済的な軋轢を生む可能性。 3. 国内投資の機会損失:海外への資金流出が国内の投資機会を減らす可能性。 適度な経常黒字を維持しつつ、国内経済と国際関係のバランスを取ることが重要です。

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