セータ
セータ（市場リスク）
意味 時間経過の価値減少率
セータとは？
セータは、オプション取引におけるリスク指標の一つです。時間経過に伴うオプション価値の変化率を表します。通常、オプションは時間経過とともに価値が減少するため、セータはマイナスの値をとります。
セータの具体的な使い方
「このオプションのセータが大きいから、時間経過による価値の減少が急激になる可能性があるよ。」オプションのセータ値が大きい状況を説明しています。時間経過によるオプション価値の減少が顕著になる可能性を示唆しています。
セータに関するよくある質問
Q.セータがプラスになることはある？
A.通常、セータは常にマイナスの値をとります。これは時間経過とともにオプションの価値が減少するためです。しかし、非常に稀なケースで、配当を考慮した特殊なオプション（例：ディープ・イン・ザ・マネーのプットオプション）では、一時的にプラスのセータが観察されることがあります。ただし、これは例外的な状況です。
Q.セータの絶対値が大きい時の注意点
A.セータの絶対値が大きい場合、以下の点に注意が必要です：
1. オプション価値の急速な減少：時間経過による価値の減少が加速します。
2. ポジション管理の重要性：頻繁な見直しと調整が必要になる可能性があります。
3. 取引コストの増加：頻繁な調整は取引コストを増加させる可能性があります。
4. ガンマリスクとの関連：セータの絶対値が大きい時は、しばしばガンマも大きくなり、価格変動リスクも高まります。
Q.セータはオプション満期でどうなる？
A.オプションの満期が近づくにつれて、セータの挙動は以下のようになります：
1. アット・ザ・マネーのオプション：セータの絶対値が急激に大きくなります。
2. イン・ザ・マネーのオプション：セータはゼロに近づきます。
3. アウト・オブ・ザ・マネーのオプション：セータの絶対値は一旦大きくなった後、急速にゼロに近づきます。
これは、満期時点でオプションの時間価値がゼロになるためです。
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