リスク調整後パフォーマンス指標(RAROC、RORAC)
リスクちょうせいごパフォーマンスしひょう(ラロック、ロラック)(統合リスク管理)
意味 リスク考慮の収益性指標
リスク調整後パフォーマンス指標(RAROC、RORAC)とは?
リスク調整後パフォーマンス指標は、企業や事業の収益性をリスクを考慮して評価する指標です。RAROCはリスク調整後資本利益率、ROROACはリスク資本利益率を表します。これらの指標は、リスクを取って得られた収益を、そのリスクの大きさで調整することで、異なる事業や投資の真の収益性を比較することを可能にします。
リスク調整後パフォーマンス指標(RAROC、RORAC)の具体的な使い方
「新規プロジェクトのRAROCを計算したら、既存事業より高かったので、経営陣に提案してみようと思うんだ。」
新規プロジェクトの収益性をリスク調整後で評価した結果を報告しています。リスクを考慮した上で、より収益性の高い事業機会を見出したことを示しています。
リスク調整後パフォーマンス指標(RAROC、RORAC)に関するよくある質問
Q.RAROCとRORACの違いは?
A.RAROCは「リスク調整後資本利益率」、RORAOCは「リスク資本利益率」を指します。主な違いは分母にあり、RAROCは経済資本を使用し、RORAOCは配賦されたリスク資本を使用します。両者ともリスクを考慮した収益性評価に用いられますが、計算方法が若干異なります。
Q.これらの指標はなぜ重要?
A.これらの指標は、単純な収益率だけでなく、そのリスクも考慮して事業や投資の収益性を評価できるため重要です。リスクの高い事業でも高収益なら正当化される可能性があり、逆にリスクの低い事業でも収益性が低ければ再考の余地があることを示せます。
Q.指標の値が高いほど良いの?
A.一般的には、高い値がより良い収益性を示しますが、過度に高い値は過剰なリスクテイクを意味する可能性もあります。適切な水準は企業の戦略やリスク選好度によって異なるため、他の指標や業界平均と併せて総合的に判断することが重要です。
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